地検美馬支部 来月から検察官常駐せず 弁護士会が懸念

徳島地方検察庁は業務の合理化のため、県西部の美馬支部に来月から検察官を常駐させない運用を始めます。
徳島弁護士会は、容疑者が逮捕された事件がおよそ40キロ離れた徳島地裁で扱われるようになり、「被告の不利益や弁護活動の妨げとなり、過疎地域の司法サービスが低下しかねない」と懸念を示しています。

徳島地検によりますと、2つの支部のうち、美馬市や三好市など徳島県西部を管轄する美馬支部にこれまで検察官1人を配置していましたが、来月から常駐しないことを決めました。

美馬支部で扱う事件が減っているため業務を合理化するのが理由で、今後、管内の事件で逮捕された容疑者の刑事処分は、原則、検察官のいる本庁で行い、任意捜査の事件は担当の検察官が必要に応じ出張し対応するということです。

これについて、徳島弁護士会はことし1月、裁判への出頭や、弁護士による勾留請求への意見書の提出などについて、およそ40キロ離れた徳島市の地裁まで行く必要があり、保釈後の被告や証人の不利益、それに弁護活動の妨げになると訴え、撤回するよう申し入れていました。

徳島地検は「大きな影響はないと考えており、事情があれば個別に対応する」としています。

弁護士会は「今後、具体的な支障が確認されれば是正を求めていく」としています。