小林製薬「紅麹」使った商品 「とくしま特選ブランド」にも

「小林製薬」の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題。新たに2人が亡くなっていたことがわかり、これで製品を摂取後に死亡した人は4人となりました。徳島県では自主回収の対象の商品がふるさと納税の返礼品や「とくしま特選ブランド」になっていることから、ホームページから削除するなど対応に追われています。

この問題ではこれまでに2人が死亡、106人が入院したことがわかっていて、会社は、新たに対象の「紅麹コレステヘルプ」を摂取していた2人が亡くなったと遺族から連絡があったことを28日発表しました。

この問題をめぐっては大阪市が27日「紅麹コレステヘルプ」など3種類の製品について、食品衛生法に基づき回収を命じる行政処分を出しました。

また、厚生労働省はこれまでに健康被害が報告されていない小林製薬の紅麹を原料とする170以上の会社の製品も専門家による調査会で審議することにしています。

全国では紅麹原料を使った商品の自主回収が相次いでいます。

このうち大阪に本社がある「大塚食品」では、徳島市内の工場で製造する「あわ 紅豆腐」およそ700個の自主回収を決めています。

この商品は徳島県のふるさと納税の返礼品になっており、県は寄付者に自主回収を伝え、寄付の受け付けを停止しました。

さらに、この商品は県を代表する優れた食品として「とくしま特選ブランド」に認定されていたことも分かり、県はホームページやカタログで商品の紹介を停止するとともに、認定を取り消すかどうか、企業と協議していく方針です。

県によりますとこれまでに県内で紅麹による健康被害は確認されていないということで、対象の商品を摂取して、体調が悪くなった場合は医療機関を受診するか、保健所に相談するよう呼びかけています。