徳島市 新町西地区の再開発事業 工事前に安全祈願

徳島市の中心市街地、新町西地区の再開発事業で、来月工事が始まるのを前に27日、関係者が集まり安全を祈願しました。

徳島市の新町西地区では、老朽化した商店街などを取り壊しホテルや高層マンションを建設し、新町川沿いに川の駅や憩いの広場を整備する再開発の計画が進められ、来月中旬に建物の解体工事が始まります。

これを前に地権者の組合の関係者らおよそ20人が近くの神社に集まって神事が行われ、おはらいを受けた後、玉串をささげ、工事の安全を祈願しました。

再開発をめぐっては、平成23年に地権者が組合をつくり、音楽芸術ホールや商業施設が入る複合施設を建設する計画を進めていましたが、平成28年に当時の市長が市が負担する多額の費用を理由に計画を白紙撤回し、その後、計画を大幅に変更することになり、着工に至っていませんでした。

また、事業費は物価上昇に伴う工事費の高騰などで、変更後の計画より9億2000万円あまり増えおよそ135億円となり、完成の時期は3年後の2027年春を予定しています。

「新町西地区市街地再開発組合」の高木俊治理事長は「困難が多かったが着工目前までこぎ着けてうれしい。再開発をきっかけに昔以上のにぎわいが生まれてほしい」と話していました。