捜査情報など漏洩の元警部補 懲役1年執行猶予3年の判決

知り合いの会社役員らに捜査に関する情報などを漏らした罪に問われた徳島県警の元警察官に対し徳島地方裁判所は「捜査の公正さに対する国民の信頼を著しく害した」として執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。

牟岐警察署の元警部補、梅山浩史被告(42)は4年前からおととしにかけて、知り合いの会社役員や女性に対し捜査に関する情報や、27人分の犯罪歴などの個人情報を漏らしたとして地方公務員法違反の罪に問われました。

25日の判決で徳島地方裁判所の高橋孝治裁判官は、「漏洩された情報は秘密を保護すべき要請が極めて高く、捜査の公正さなどに対する国民の信頼を著しく害しプライバシーの侵害の程度も軽視できない」と指摘しました。

そのうえで「刑事責任を軽く見ることはできないが深い反省の態度と更生の意欲を示し、懲戒免職処分にもなっている」などとして懲役1年、執行猶予3年を言い渡しました。