阿南 梅の名所「明谷梅林」維持管理でクラウドファンディング

徳島県内有数の梅の名所、阿南市の「明谷梅林」で、農家の高齢化で管理が難しくなった梅林に新しい苗木を植える費用などをクラウドファンディングで募っています。

阿南市長生町の「明谷梅林」は県内有数の梅の名所で、春になるとおよそ2000本の梅の木が花を咲かせ、毎年、無料で開放されています。

しかし、かつておよそ4000本の梅の木を管理していた22戸の梅農家は高齢化で数戸に減り、管理放棄やシカなどの食害で梅林の荒廃が進んでいるということです。

このため、梅林を維持・管理する地元の団体は新しい梅の苗木の植え付けや日頃の草刈り、せんていなどの費用をクラウドファンディングで募ることになりました。

寄付は150万円を目標にクラウドファンディングサイト「OTSUCLE」で受け付け、寄付額に応じ、四季折々の梅の写真のカレンダーや梅の収穫を体験できるコースなどが、返礼品として用意されています。

梅林を維持・管理する「梅の郷明谷梅林」の飯田忠志会長は、「後継者がおらず、このままでは梅の観光名所がなくなってしまう。資金調達することで、毎年、花を咲かせ続けたい」と話しています。