鳴門市に生息するコウノトリ ことしも産卵か

鳴門市に生息する国の特別天然記念物コウノトリが、ことしも産卵したとみられることがわかりました。
ひなが誕生すれば8年連続となります。

鳴門市大麻町には、コウノトリのオスの「ゆうひ」とメスの「あさひ」の巣があり、平成29年から7年連続でひなが誕生しています。

コウノトリの保護に取り組む認定NPO法人「とくしまコウノトリ基金」によりますと、今月9日から、日中、巣を離れなくなったうえ、6割以上の時間、巣に伏せて卵を温める姿勢を取っていたということです。

このことから、NPOは今月11日、兵庫県の研究機関の指標に基づき、9日までに最初の産卵があったと推定しました。

このつがいは2月に産卵することが多く、ことしは繁殖に成功してから最も遅い時期での産卵とみられています。

卵が無事に成長すれば、来月中旬にひなが生まれる見込みで、8年連続で野外繁殖に成功することになります。

NPOと保護活動に取り組む県は「コウノトリが安心して卵を育てられるよう、巣に近づいての撮影や観察は遠慮するとともに、巣の周辺の農作業や通行の妨げにならないよう車の乗り入れは自粛してほしい」と呼びかけています。