外国人材受け入れで企業に理解を深めてもらうセミナー 徳島

少子高齢化による人口減少で地方での労働力不足が課題となる中、企業に外国人材の受け入れについて理解を深めてもらうセミナーが、徳島市で開かれました。

徳島県などが開いたセミナーにはオンラインを中心に企業の採用担当者らおよそ60人が参加しました。

このなかで徳島大学高等教育研究センターの坂田浩准教授が、日本で就職活動を行う外国人の留学生から採用までの過程が長期間にわたることや、自分のスキルがどう生かされるか不透明で、雇用のミスマッチも生じていることに対し、不安の声が上がっていると説明しました。

そのうえで企業の担当者に採用試験の方法や情報発信を工夫するよう呼びかけました。

このあと県内の大学を卒業し、来月から不動産会社に就職するネパール人のラマ・カマン・シンさんが、「自然豊かな徳島で働きたいと思った。新しい地域で新生活をスタートする外国人の役に立ちたい」と語りました。

ラマさんは「ネパールに日本のような就職活動はなく履歴書の書き方などが難しかった。留学生も理解しやすい採用情報を発信してほしい」と話していました。

県労働雇用戦略課の大森美和主任は「企業とのミスマッチを防ぐ対策を進めていきたい」と話していました。