小中学生対象 AIで出題のオンラインサービス無料に 鳴門市

徳島県鳴門市は、小中学生を対象に、AI=人工知能を使って1人1人の理解度に合わせた問題を出題するオンラインのサービスを無料で使えるようにする方針を示しました。

鳴門市が導入するオンラインのサービスは、学校のタブレット端末で英語や数学など5教科の問題を出すことができ、AIが解答の傾向を分析して1人1人の理解度に合わせた追加の問題を選別することで、学力の向上を図ります。

市は、今年度、一部の学校で試験的に使った結果、効果があったとして、4月からすべての小中学校で無料で使えるようにする方針で、新年度の当初予算案に1850万円あまりの費用を盛り込みました。

このほか、予算案には、市内に住民票があるすべての中学生が英検=実用英語技能検定を無料で受けられるようにする事業におよそ500万円、中学2年生を対象に、外国人講師とオンラインで1対1の英会話の授業を受けられるようにする事業に570万円あまりを盛り込み、子どもたちの学力向上を支援していく方針を示しました。

鳴門市教育委員会は「鳴門市独自の特色ある教育で勉強だけではない学びにみずから取り組む姿勢を養ってもらいたい」としています。