コウノトリえさ場の水田の米を使った日本酒お披露目 鳴門

国の特別天然記念物、コウノトリの巣がある鳴門市でえさ場となる水田でとれた米をつかった日本酒が完成し、関係者にお披露目されました。

毎年コウノトリが飛来し巣も作られている鳴門市では、保護に取り組むNPOと農家が連携し、巣の周辺の水田でえさとなる生き物が増えるよう化学肥料や農薬を通常の半分以下に抑えてコメ作りを行っています。

4年前からはNPOと地元の酒蔵が水田でとれたコメを使った日本酒造りを行っていて、このほどことしの新酒が完成しました。

酒蔵で関係者に新酒がお披露目され、参加した人たちはグラスに注がれた日本酒の香りを楽しみながら味わっていました。

ことしはすっきりとしながらもフルーティーな味わいで、ふだん日本酒を飲まない人にも飲みやすい味に仕上がったということです。

日本酒は徳島県内のスーパーや都内の百貨店のほかインターネットでも販売され、売り上げの一部はコウノトリの保護活動の費用として寄付されます。

日本酒を造った本家松浦酒造場の松浦素子さんは「米のできがよくお酒も今までで一番よくできた。この日本酒をとおして鳴門市に素晴らしい場所があることを知ってもらいたい」と話していました。