小松島市 能登半島地震受け 災害対策費を強化

小松島市は、能登半島地震で多くの住宅が倒壊したことを受け、新年度の当初予算案に木造住宅の耐震化を進める費用として、3800万円余りを盛り込むなど、大規模災害に備える対策を強化することになりました。

小松島市の新年度・令和6年度の当初予算案は一般会計の総額で160億9000万円で、今年度よりおよそ4億円、率にして2.4%少なくなっています。

このうち、防災対策については、能登半島地震で多くの住宅が倒壊したことを受け、木造住宅の耐震化を進める費用として3800万円余りを盛り込んでいます。

具体的には平成12年5月より前に建てられた木造住宅を対象に、一定の条件を満たす耐震改修などを行った場合、補助金の上限を15万円から35万円に引き上げることにしています。

このほかおよそ600人を収容できる津波避難施設を令和8年度に設置するための関連費用としておよそ3900万円を盛り込んだほか、防災行政無線の内容をスマートフォンで聞くことのできるアプリを導入する費用としておよそ430万円を盛り込みました。

中山市長は「能登半島地震を受け、これまで以上に積極的な防災対策を進める必要性を感じた。ハードソフト両面にわたる各施策を切れ目なく展開していきたい」とコメントしています。