業務上横領罪の徳島日野自動車の元部長 懲役4年の実刑判決

大手トラックメーカー、日野自動車の徳島県の関連会社で1億7000万円あまりを横領した罪に問われた経理担当の元部長に対し、徳島地方裁判所は「常習性が顕著で、被害結果も重大な極めて悪質な犯行だ」として懲役4年の実刑判決を言い渡しました。

「日野自動車」の関連会社で松茂町に本社がある「徳島日野自動車」の経理担当の元部長、佐藤敏文被告(61)は、3年前の令和3年までのおよそ5年間、会社の口座からあわせて1億7000万円あまりを着服したとして業務上横領の罪に問われました。

28日の判決で徳島地方裁判所の細包寛敏裁判官は「経理部の次長や部長だった被告は、起訴されているだけで57回にわたり1億7100万円を横領している。その回数、被害額に照らすと常習性が顕著で、被害結果も重大な極めて悪質な犯行だ」と指摘しました。

そのうえで「被害弁償を行っているがいまだ、およそ4000万円の被害が残っている。素直に認め反省しているが、被告の刑事責任の重さに照らし相当長期の実刑は免れない」などとして懲役5年の求刑に対し、懲役4年の実刑判決を言い渡しました。