制服”再利用”で子育て世帯の負担軽減 徳島市社会福祉協議会

徳島市の社会福祉協議会は子育て世帯の経済的負担を軽減しようと、高校を卒業して着なくなった制服を集めて、来年度入学する生徒などに配る取り組みを始めました。

徳島市社会福祉協議会によりますと、高校の制服は新品で一式そろえると5万円ほどの費用がかかり、子育て世帯から「制服が高価で購入できない」といった声が寄せられているということです。

そこで、子育て世帯の経済的な負担を軽減しようと、高校を卒業して着なくなった制服を回収し、来年度入学する生徒や買い替えが必要になった生徒などに無償で提供する取り組みを今月から始めました。

市内にある公立の高校や中等教育学校のうち、制服の変更がなかった7校を対象に、制服やネクタイ、カーディガンなどを回収しています。

公共施設に回収箱を設置するほか、高校で来月卒業する生徒に寄付を呼びかけて集めることにしています。

来月中旬ごろから徳島市の「ふれあい健康館」で配布を始めるということで、社会福祉協議会は事前に電話で在庫を確認してから受け取りに来てほしいと呼びかけています。

徳島市社会福祉協議会の辺見菜摘主任は「子育て世帯の経済的な負担の軽減につながったらうれしい。まだまだ制服が足りないので、余っている制服があったら寄付してほしい」と話しています。