映画館用レーザー開発 日亜化学工業 米団体の「科学技術賞」

映画館用の高性能のレーザーを開発した徳島県阿南市のLEDメーカー「日亜化学工業」の技術者5人がアカデミー賞を主催する「映画芸術科学アカデミー」の「科学技術賞」に選ばれ、現地時間の今月23日、アメリカで授賞式が開かれました。

アメリカの「映画芸術科学アカデミー」は、毎年、すぐれた映画作品や俳優などを選ぶアカデミー賞に加えて、映画製作に技術面などから貢献した個人や団体に「科学技術賞」を贈っています。

ことしの受賞者として46の個人や団体を発表し、このうち映画館用の高性能のレーザーの開発に携わった、阿南市のLEDメーカー、「日亜化学工業」の技術者5人が選ばれました。

授賞式は、アカデミー賞に先だち、現地時間の今月23日にカリフォルニア州のロサンゼルスで行われ、「日亜化学工業」の技術者1人も参加したということです。

「日亜化学工業」は「数多くの課題をワンチームで乗り越え、開発に成功したことが、このたびの映えある賞に結びつき、大変光栄に存じます。今後もより幅広く社会に役立つ技術や製品の開発に取り組んでまいります」とコメントしています。

近年、多くの映画館では映像を投影する際に解像度が高いレーザーを用いたシステムが導入され、5人はこのシステムで使われる青色と緑色のレーザーダイオードの開発に携わり、映画館に普及させたことが評価されました。