「祖谷のかずら橋」が架け替え 親子3世代が恒例の渡り初め

徳島県三好市の観光名所で国の重要有形民俗文化財にも指定されている「祖谷のかずら橋」の架け替えが終わり、地元に住む親子3世代による恒例の渡り初めが行われました。

徳島県三好市にある国の重要有形民俗文化財、「祖谷のかずら橋」は長さ45メートル、幅2メートルのつり橋で、使われている植物のシラクチカズラが雨や風で傷むため、3年に1度、架け替えられています。

今回もおよそ6トンのカズラを使って1か月ほどかけて作業が行われ、23日は関係者およそ20人が参加して架け替えられた橋の安全を祈る神事やテープカットを行いました。

このあと、橋が今後も長く残るようにと願いを込め、市が毎回地元住民の中から選ぶ親子3世代による恒例の渡り初めが行われました。

今回選ばれた喜多豊さん夫婦と息子夫婦、それに孫夫婦の3世代6人は、集まった大勢の写真愛好家が見守る中、1歩1歩、新しい橋の感触を確かめるように渡っていました。

渡り初めをした喜多豊さんは「かずら橋を渡るのは久しぶりで少し怖かったです。橋がきれいになったので観光客の皆さんも喜んでくれると思います」と話していました。