ヤングケアラーへの支援学ぶ研修 福祉施設職員など参加 徳島

家族の介護やケアなどをしている子どもたち、いわゆる「ヤングケアラー」への支援を学ぶ研修会が開かれ、親の職業や収入に関わらず介護に対する価値観しだいで起きる問題であることが紹介されました。

20日、徳島県庁ではヤングケアラーへの支援について学ぶ研修会が開かれ、自治体の担当者や福祉施設の職員らおよそ60人が参加しました。

研修会では神奈川県で介護の支援などを行うNPO法人の川内潤代表理事が講演し、ヤングケアラーは親の職業や収入に関わらず起きる問題だとした上で、「大人の意識がヤングケアラーの発生に大きく影響している」と指摘しました。

その上で、介護は家族が行うべきだという親の価値観によって介護サービスの利用を避けたり、介護をめぐって親たちが衝突するのを恐れて子どもが引き受けたりするケースを紹介しました。

参加した60代の女性は「子どもはヤングケアラーとしての環境に順応してしまうと家庭から自立していくのが難しいと感じた。子どもをヤングケアラーにしないためには社会が変わる必要がある」と話していました。