災害時に妊婦などのケア強化 徳島市がサプリメントなど備蓄へ

徳島市は、大規模災害に備え、食事に配慮が必要な妊婦や出産直後の女性のケアを強化しようと、栄養不足を補うサプリメントなどを新たに備蓄する方針を示しました。

大規模な災害時に、避難所ではインスタント食品など栄養が偏った食事が続くことで、妊婦や体力が低下している産後まもない女性は栄養不足に陥ることが懸念されています。

このため、徳島市は、こうした女性のケアを強化しようと避難所で配布する食品や消耗品の備蓄を強化する方針を決めました。

具体的には、妊婦や出産後の女性に必要な栄養素である葉酸やビタミンを補うサプリメントや栄養補助食品、それに授乳するときに体を隠す「授乳ケープ」など5つの品目を新たに備蓄します。

さらに、子どものための備蓄も増やす予定で、子どもが食べやすいゼリーやクッキーのほか、子どもの体格に合わせた簡易トイレなども備えるということです。

市は、備蓄品の購入費用として1000万円を新年度の当初予算案に盛り込んでいます。

徳島市防災対策課は「災害時に妊産婦や子どもは特に配慮が必要だと分かっていても取り残されてしまうことが多い。あらかじめ備えておくことで、すぐに対応できる体制を整えたい」と話しています。