海外での医療支援行う吉野川市の医師が地球温暖化対策訴える

世界各地で医療活動の支援にあたっている徳島県の医師が講演を行い、地球温暖化が発展途上国で暮らす人の生活に深刻な影響を与えているとして「次の世代の未来を奪わないために、地球温暖化の抑止に向け、自分たちができる対策に今すぐ動かなければいけない」と訴えました。

徳島県吉野川市の吉田修医師(65)は、県内の医師らでつくるNPOで海外の紛争地や発展途上国で医療支援にあたっています。

鳴門市の会場にはおよそ40人が集まり、吉田医師が、医療支援を行うアフリカなどで目の当たりにしてきた地球温暖化による人々の生活への影響について講演を行いました。

吉田医師は、去年、アマゾン川流域で起きた干ばつや各地で相次ぐ山林火災についてふれたうえで、「次の世代の未来を奪わないために、地球温暖化の抑止に向けて対策がとれる時間はほとんど残っていない。自分たちができる対策に今すぐ動かなければいけない」と訴えました。

参加した60代の女性は「孫たちが心地よく暮らせる世界を守るため、私たちが行動することが大切だと実感した」と話していました。