「おてつたび」宿泊費援助し働いて観光も楽しんでもらうツアー
人手不足が深刻になる中、徳島を訪れた観光客の宿泊費を援助する見返りに、旅先で働いてもらうというユニークなツアーが徳島市で行われています。
「おてつたび」というこのツアーは、観光客に旅先の店や農家などで働く「お手伝い」をしながら、「旅」をいっそう楽しんでもらおうと、東京の企業が企画しました。
徳島市にある明治43年創業のかまぼこ店には、東京や広島から3人の若者が訪れました。
店は、14日のバレンタインデーを前に、ハート型をしたさつま揚げなどの販売がピークを迎え、3人は、店員に教わりながら商品を包装して、店頭に並べていました。
3人は、13日から今月17日までの間、毎日、午前9時から午後5時まで働きながら、観光も楽しむ予定で、滞在中の宿泊費は店が負担し、時給1000円の報酬も支払うということです。
東京から訪れた観光客は「人手不足でどこまで役に立っているかわかりませんが、地元の人とコミニュケーションを取りながら、徳島を楽しみたいです」と話していました。
かまぼこ店の池添憲作さんは、「徳島にはすばらしい食文化があるので、ここで働いた人には県外に発信してほしい」と話していました。