徳島県が自動車税を誤って徴収 300人余から500万円以上

ロータリーエンジンの自動車税について、徳島県が誤って条例の根拠がないまま300人あまりからあわせて500万円以上を徴収したことがわかりました。
県は謝罪したうえで、根拠がないまま徴収した税金を還付することにしています。

自動車税を根拠がないまま徴収されたのは、ロータリーエンジンを搭載した自動車のうち、令和元年9月30日以前に初回の新規登録をした車です。

県によりますと、平成31年度の税制改正に伴って条例を改正した際、ロータリーエンジンを搭載した自動車の税率を定める文章を記載しませんでした。

その結果、条例の根拠がないまま、税金を過大に徴収する形になり、過大に徴収された税金は、今年度までの5年間で337人であわせて528万円あまりにのぼりました。

ほかの県で同様の事例が見つかったことから県が調べたところ、先月、誤りが見つかりました。

県は今月中に対象者に文書で謝罪したあと、根拠がないまま徴収した税金を還付することにしています。

また、今月の県議会に条例の改正案を提出することにしています。

県税務課は「県民の信頼を損ねるものであり深くおわびいたします。今後、同様のことが起きないよう、徹底した確認作業を行い、組織的なチェック体制を強化します」としています。