徳島県“アグリワーケーション”の体験ツアー 海陽町で開始

農業の担い手が不足する中、地方でリモートワークをしながら農業に携わる「アグリワーケーション」という取り組みを進めるため、徳島県は、海陽町で体験ツアーを始めました。

海陽町にある海が見える1棟貸しの宿泊施設では7日、広告会社の社員ら4人が午前中にリモートワークを行った後、地元の食堂で昼食をとり、新鮮な海鮮丼を味わいました。

午後からは、きゅうりを栽培するハウスで、農家の指導を受けて茎から不要な葉を取り除く作業にあたり、汗を流しました。

参加した35歳の女性は「画面ばかり見て仕事するなか、農業は体を動かす作業ですっきりしました。徳島は食事がおいしく、空気がきれいで夜には星もたくさん見えて、日常では味わえない体験です」と話していました。

徳島県は農業の担い手不足を受けて地方でリモートワークしながら農業に携わる「アグリワーケーション」を進めるための実証実験の一環として、5日からこの体験ツアーを始め、今後、参加者や農家のアンケートを参考に取り組みを広げていきたいとしています。

県農林水産総合技術支援センターの戸川ひろの主事は「徳島県の地域の魅力や農業の楽しさを感じてもらい、農業の関係人口が増えることを期待している」と話していました。