「ライドシェア」 タクシー会社などドライバー不足も導入慎重

一般のドライバーが自家用車を使って有料で人を運ぶ「ライドシェア」について、県内のタクシー会社や事業者を対象したアンケートを行ったところ、導入に慎重な意見が相次ぎました。

5日、県庁でタクシー会社や行政が集まって行われたドライバー不足について議論する勉強会では、タクシー事業者などを対象に行ったアンケートの結果が報告されました。

それによりますと、ドライバー不足について
▽県内43の事業者のうち半数近い20が「夜間・早朝の営業が難しい」と答えたほか、
▽およそ40%にあたる16の事業者が「高齢化で事業の継続が困難」と答えたということです。

一方、タクシー不足については、政府は、ことし4月から一般のドライバーが自家用車を使って有料で人を運ぶサービス、「ライドシェア」を地域を限定して導入することにしています。

このライドシェアについて自由記述で尋ねたところ、「安全面の確保が難しい」や「どのように運行管理するのか不安だ」など導入に慎重な意見が相次ぎました。

徳島県タクシー協会の藤田雅子会長は「人口が多い東京などで検討されているライドシェアのやり方をそのまま地方で行うのはうまく行かない。一方、関西・大阪万博で観光客は増える時期などに限り利用することは検討すべきだ」と話していました。