薬局の機能備えた車両「モバイルファーマシー」被災地に派遣

能登半島地震の被災者に必要な医薬品を提供しようと、徳島県薬剤師会は、薬局の機能を備えた四国で唯一の特殊な車両、「モバイルファーマシー」を現地に派遣しました。

この車両は、多数の錠剤や粉末の薬を保管して、薬を個別に包装できる機械などが備えられ、移動先で必要な薬を調剤でき、4年前、四国で初めて、徳島県薬剤師会が導入しました。

徳島市で行われた出発式では、派遣される薬剤師4人に対して、県薬剤師会の佐藤克彦副会長が「安全を第一にしっかり活動してきてほしい」と激励しました。

徳島県の「モバイルファーマシー」が被災地で活動するのは今回が初めてで、今月6日まで石川県輪島市門前町にある輪島市役所の門前総合支所に展開し、現地で活動する医師の処方箋があれば、薬を提供するということです。

現地に向かう薬剤師の竹重敬史さんは「被災されている人に寄り添いながら、薬剤師としての使命を果たしたい」と話していました。