能登半島地震 集団避難した中学生の学習支援へ 教員2人派遣

能登半島地震で、家族の元を離れ集団避難した石川県の中学生を支援するため、徳島県の教員2人が現地で学習支援などにあたることになりました。

今回の地震で甚大な被害を受けた石川県では、輪島市などの希望した中学生およそ400人が親元を離れて県南部の白山市や金沢市の施設に集団で避難しています。

文部科学省は、生徒たちのため、全国から教員を派遣することを決め、徳島県庁では1日に県教育委員会から派遣される、国語教諭と養護教諭の2人の激励式が行われました。

式で、榊浩一教育長は「ひとりひとりに寄り添い、精一杯、子供たちと向き合って来てほしい」と激励しました。

派遣される国語教諭の近藤剛さんは「被災して地元を離れ、集団生活をしている生徒たちの不安や悩みは大きいと思う。安心して学習できるよう全力を尽くします」と決意を述べました。

2人は今月5日から白山市の施設などで学習指導や心のケアにあたり、今月中旬からは、さらに別の教員も派遣されるということです。

派遣される養護教諭の海江田加奈子さんは「子どもたちは家族の元を離れて生活する状況が続いている。短い時間だが、少しでも役に立ちたい」と話していました。

※「榊」は「木へん」に「神」