避難所で高齢者や障害者など支援する「DWAT」 石川に派遣

能登半島地震の被災地で、多くの人が避難生活を続ける中、避難所で配慮が必要な高齢者や障害者などを支援するため、徳島県から福祉の現場で働く人などでつくる災害派遣福祉チーム「DWAT」が石川県に派遣されました。

「DWAT」は大規模な災害が起きた際、避難所などで福祉的な視点から高齢者や障害者などの支援にあたるチームで、徳島県からはケアマネージャーや防災士など4人が石川県に派遣されます。

31日朝、県庁で行われた出発式では、谷本悦久政策監が「避難生活が長期化して生活再建の見通しがたたず、不安を抱える被災者の心に寄り添って活動してほしい」と激励しました。

これに対し、「DWAT」の青木正繁さんが「要配慮者の気持ちを考え、寄り添ったケアを大切にしたい」と決意を述べました。

このあと、石川県輪島市で避難所の運営や支援の調整にあたる県や自治体の担当者10人とともに出発しました。

平成31年に発足した県内の「DWAT」が、被災地に派遣されるのは今回が初めてで、2月1日から5日間、被災者を一時的に受け入れる金沢市や小松市の「1.5次避難所」で、高齢者や障害者などの相談や避難所の環境改善に向けた支援にあたる予定です。