浄化槽の整備強化 県が全国初の2次元コード使って浄化槽管理

下水道の普及率が全国で最も低く、家庭などでの浄化槽の整備に力を入れている徳島県は、ことし秋ごろから2次元コードを使って浄化槽を管理するシステムを全国の自治体で初めて運用する予定で業務の効率化につなげたいとしています。

徳島県によりますと、県内の下水道の普及率は令和4年度末で19.3%と全国で最も低い一方、家庭などに設置する浄化槽の普及率は44.7%と全国で最も高くなっています。

県は、普及を図っている浄化槽の管理業務を効率化しようと、ことし3月から2次元コード付きのステッカーを各家庭の浄化槽に貼る取り組みを始めます。

2次元コードを清掃や点検を行う作業員がスマートフォンで読み込むことで、点検結果などを県が管理するシステムに送信することができ、業務の効率化や正確な情報の把握につなげることが期待されています。

システムはことしの秋ごろから運用が始まる予定で、県によりますと、浄化槽の管理業務の効率化のために2次元コードを使う取り組みは全国で初めてだということです。

後藤田知事は「作業員の働き方を含め、質の高い浄化槽の管理ができることを期待している」と話しています。