大鳴門橋の自転車道整備へ 橋起点のコース試走し課題確認

徳島県と兵庫県の淡路島をつなぐ大鳴門橋の自転車道の整備に向けて県と有識者が、橋を起点にしたサイクリングコースを試走して課題を確認しました。

徳島県と兵庫県は、鳴門市と淡路島をつなぐ大鳴門橋に自転車道を整備する計画で、ことし中に着工し、令和9年度の完成を目指しています。

徳島県は、橋を起点にサイクリングの愛好家を呼び込み観光の振興につなげようと、鳴門市内をめぐるサイクリングコースの整備もあわせて進めていて、今月26日に県の職員や有識者らがコースを試走しました。

参加者は国の重要文化財に指定された製塩屋敷の「福永家住宅」に立ち寄ると、観光拠点として活用できるよう通年で一般公開することや、周辺のトイレの整備などを課題に挙げていました。

そして、試走を終えると地図の上に舗装の状況が悪いところや道幅が狭いところを記録していました。

徳島県高規格道路課の廣田剛志課長補佐は「実際に走ってみると景色がきれいな一方で路面が悪いところがあった。鳴門市など関係団体と協力して環境を整えていきたい」と話していました。

県は参加者の意見を踏まえて道路の舗装や案内表示の設置を行い、コースの整備を進めることにしています。