センバツ高校野球 阿南光高校が出場決定 32年ぶり2回目

ことし3月に甲子園球場で開幕するセンバツ高校野球の出場校が決まり、徳島からは阿南光高校が32年ぶり2回目の出場を決めました。

センバツ高校野球は26日、大阪市で開かれた選考委員会で、出場校32校が選ばれました。

このうち去年秋の四国大会で準優勝した阿南光高校では、午後3時半すぎから校長と野球部の部長が選考委員会の様子をモニターで見守りました。

そして阿南光高校の名前が読み上げられると、グラウンドで練習していた選手たちに報告し、出場決定を聞いた選手たちからは時折笑顔がこぼれていました。

阿南光高校は、前身の新野高校を含めて、32年ぶり2回目のセンバツ出場です。

秋の四国大会では1試合平均でヒット12本という打撃が持ち味のほか、エースの吉岡暖投手も最速146キロのストレートと多彩な変化球で三振を多く奪えるピッチャーで、久々の甲子園で初戦突破を目指します。

阿南光高校のキャプテン、井坂琉星選手は「センバツに向けてこれから1日1日を大切にしていきたい。チーム一丸で阿南光らしく戦い、勝って校歌を歌いたい」と話していました。

高橋徳監督は「選手が努力を積み重ねたことでいい報告が受けられて感無量です。四国の代表として悔いの残らない試合をしたい」と話していました。

32年ぶりのセンバツ出場に、野球を通じたまちおこしに取り組むで「野球のまち阿南」では喜びの声が聞かれました。

阿南市役所では、出場が決まると同時に横断幕が庁舎の外に掲げられ、訪れた人が写真を撮るなどしていました。

阿南市の50代の男性は、「阿南からセンバツに出場する学校が出てうれしいです。阿南は野球のまちなので甲子園で勝ち進んでほしい」と話していました。

また、阿南光高校の前身の高校に通っていたという70代の男性は「テレビで応援します。選手たちも練習を頑張っていると聞くので全員が力を発揮して初戦を勝ってほしい」と話していました。