腰痛の治療・改善に効果か 「ピラティス」普及へ 徳島大学

腰痛の先進的な治療に取り組む徳島大学は、体幹を鍛えながら姿勢をよくする「ピラティス」が治療やリハビリに効果的だとして徳島県内各地の病院と連係して普及を図ることにしています。

徳島大学で整形外科が専門の西良浩一副病院長はプロ野球選手など多くのアスリートに腰の治療を行ってきました。

23日、大学で開かれた会見では、西良副病院長が取り組む腰痛の治療や研究について説明し、患者の負担が少ない内視鏡による椎間板の手術を4年前に世界で初めて行ったことを紹介しました。

そのうえで治療や手術後のリハビリには姿勢の改善と筋力の向上が必要なため、体幹を鍛えながら姿勢をよくする「ピラティス」が効果的だとして患者の運動療法に取り入れていると説明しました。

徳島大学病院のほかに、阿南市や北島町など県内5つの病院でも導入されていて、さらに普及を図る考えだということです。

西良副病院長は「腰痛を訴えるお年寄りが多い徳島を日本一健康な県にしていくとともに、こうした徳島の取り組みをもっと広げていきたい」と話していました。