徳島市のそうざい製造業者が調理した冷凍おせちで81人食中毒

徳島市のそうざい製造業者が調理した冷凍おせちを食べた栃木県や東京都など5つの都県のグループホームなどに入居しているあわせて81人がおう吐や下痢などの症状を訴え、一部の人からノロウイルスが検出されました。

徳島県は、食中毒と断定し、この製造業者を12日から7日間の営業停止処分にしました。

営業停止処分を受けたのは、徳島市のそうざい製造業「エイブルフーズ」です。

徳島県によりますと今月4日、この会社の経営者から保健所に「冷凍おせちを販売したグループホームなどの複数の施設で体調不良を訴えている人がいる」と連絡がありました。

保健所が調べたところ、この会社が先月11日と12日に製造した冷凍おせちを食べた42歳から100歳までの男女、あわせて81人がおう吐や下痢などの症状を訴えていることがわかり、このうち23人からノロウイルスが検出されたということです。

県は、ノロウイルスによる食中毒と断定し、この会社を12日から7日間の営業停止処分にしました。

徳島県によりますと症状を訴えている81人は栃木、埼玉、千葉、神奈川、東京のあわせて5都県のグループホームなど12の施設に入居していて、いずれも症状は軽く、回復傾向にあるということです。

徳島県によりますと、先月11日と12日の2日間に製造された冷凍おせちはあわせて480個だということで、ほかの施設などにも症状を訴えている人がいないか調査を行っています。