特殊詐欺 徳島県内の去年の被害額 4億5000万円余に

去年、徳島県内で確認された特殊詐欺の被害額は、前の年のおよそ6倍の4億5000万円あまりにのぼり統計を取り始めて以降、過去2番目に多くなったことが警察のまとめでわかりました。

警察によりますと、去年1年間に徳島県内で確認された特殊詐欺の被害件数は72件で、被害額は前の年と比べておよそ6倍に急増し、4億5000万円あまりにのぼりました。

被害額としては、過去10年で最も多く統計を取り始めて以降、2013年に次いで2番目に多くなりました。

手口別では、
▽身に覚えのないサイトやサービスなどの代金を請求してだまし取る「架空料金請求詐欺」が35件と最も多く、次いで、
▽投資名目の「金融商品詐欺」が17件などとなっています。

このうち「金融商品詐欺」は、被害額のおよそ65%を占め、通信アプリのLINEのチャットグループに勝手に追加されたり、SNS上の広告にアクセスしたりして投資を勧誘され、高額な資金をだまし取られるケースが相次ぎました。

徳島県警は被害の急増を受けて、去年11月、徳島県と、特殊詐欺の被害防止の共同宣言を行って県民に警戒を呼びかけるとともに取り締まりを強化していくことにしています。