大鳴門橋の自転車道 ことし中に着工の見通し 観光振興の核に

徳島県の後藤田知事は、兵庫県の淡路島との間を結ぶ大鳴門橋で計画されている自転車道について、ことし中に工事を始める見通しを示しました。

徳島県と兵庫県は、観光振興のため、大鳴門橋に総事業費あわせて58億円をかけて、サイクリングの自転車道を整備する計画を進めています。

全長およそ1800メートルで、渦潮を見ることができる遊歩道「渦の道」を残したまま、歩行者も通れる幅最大4メートルの自転車道を整備する計画です。

この計画について、後藤田知事は9日の会見で「本州四国連絡高速道路と工事の委託契約を結ぶとともに、周辺地域とともに自転車の通行区間の確保や環境整備を進めている」と述べたうえで、ことし中に工事を始める見通しを示しました。

自転車道は、ことし中に工事が始まった場合、令和9年度に完成する見通しです。

後藤田知事は「自転車道は淡路島や四国を回るルートの結節点であり、国内外のサイクリストや観光客などの誘客につながり、早期の実現をめざしたい。交流人口の拡大に向けて、観光振興のひとつの核として、しっかり取り組んでいきたい」と話しています。