吉野川市の飲食店で65人が食中毒の症状 ノロウイルスを検出

徳島県吉野川市の飲食店で食事した65人が下痢や発熱などの症状を訴え、一部の人からノロウイルスが検出されました。
徳島県は食中毒と断定し、この店を8日から4日間の営業停止処分にしました。

営業停止処分を受けたのは、徳島県吉野川市にある飲食店、「入駒」です。

県によりますと、今月5日に保健所に「親せき5組13人で店を利用したところ、5人が吐き気や下痢などを訴えている」と連絡がありました。

保健所が調べたところ、今月2日から3日にかけて、この店で刺身やすしなどを食べた5歳から88歳までの男女65人が、同様の症状を訴えていることがわかったということです。

現在は全員、回復に向かっていて、入院した人もいないということです。

県によりますと、調理をした人や症状を訴えた人の一部からノロウイルスが検出されたということで、県は食中毒と断定し、この店を8日から4日間の営業停止処分にしました。

この店は、客から体調不良の連絡があった今月5日から自主的に営業を取りやめているということで、「ご迷惑をおかけして申し訳ない。店内の清掃や消毒に努め保健所の指示に従っていく」としています。

徳島県はノロウイルスによる食中毒は、秋から春にかけて全国で多発しているとして、食材を中心部までしっかり加熱したり、調理の前に手洗いを徹底したりして予防するよう呼びかけています。