鳴門市で人手不足が深刻なバスの運転を体験するイベント

人手不足が深刻化しているバスの運転手の仕事に興味を持ってもらおうと、徳島県鳴門市でバスの運転を体験するイベントが開かれました。

この体験イベントは、徳島市に本社がある「徳島バス」が運転手の仕事に関心を持ってもらおうと初めて開いたもので、会場となった鳴門市の自動車教習所には10代から50代の12人が集まりました。

参加者は、まず、運転する前にハンドルを上下や手前に動かして位置を合わせることや、発進する際には乗客が全員座っているかをミラーで確認することなどを教官から教わったあと実際に教習所のコースを運転しました。

バスの運転手をめぐっては、ことし4月から労働環境を改善するために時間外労働の規制が強化されることから人手不足がさらに深刻化するおそれもあります。

このバス会社では現在、運転手が30人程度不足していて、すでに関西方面を往復する高速バスを減便するなどの対応を取っているということです。

参加した40代の男性は、「バスの運転はカーブのしかたが難しかったけど楽しかったです。バスが好きなので運転手になりたいです」と話していました。

「徳島バス」の原幸雄総務部長は「コロナ禍で運転手が退職して人員が不足している。運転の楽しさを知ってもらい採用につなげたい」と話していました。