小学校事務員が約560万円横領で徳島市教委が告発状提出

徳島市教育委員会は市内の小学校に勤務する40代の事務員が、給食費など保護者から集めた現金およそ560万円を横領したとして警察に告発状を提出したことを明らかにしました。

徳島市教育委員会によりますと市内の公立小学校に勤務する40代の事務員が去年7月から12月までに保護者から集めた「学校徴収金」およそ560万円を横領したということです。

事務員は学校が保護者から現金や振り込みで集めた徴収金を給食費や教材費など用途ごとの口座に振り分ける業務を行っていて、業務の過程で現金を横領したとみられています。

事務員は教育委員会の調査に対し横領を認めていて、現金はギャンブルに使っていたということで、「多大な迷惑をかけたことをお詫びし深く反省している」などと話しているということです。

また事務員が勤務する学校では徴収金が不足し、去年10月と11月の給食費およそ475万円が支払えなくなっています。

教育委員会は5日、業務上横領の疑いで徳島中央警察署に告発状を提出し、事務員の処分についても進めることにしています。

徳島市教育委員会の松本賢治教育長は会見で「子どもや保護者をはじめ市民に心配と迷惑をかけている。公務員の信用を失う行為があったことをお詫びします」と謝罪しました。

一方、徳島市もあわせて会見し、都市建設政策課に所属する49歳の男性職員が、同僚の机やかばんの中から現金を複数回盗んだと明らかにしました。

職員は警察の調べに対して容疑を認めているということで、市は5日付けで職員を懲戒免職にしました。