鳴門産わかめと偽り中国産販売 食品卸売業者元代表を在宅起訴

徳島県特産の「鳴門産のわかめ」と偽って、中国産わかめを販売したとして書類送検されていた徳島市の食品卸売業者の元代表について、検察は、14日、不正競争防止法違反などの罪で在宅起訴しました。

在宅起訴されたのは徳島市の食品卸売業者、「ヤマ二フーズ」の元代表、福田英貴被告(51)です。

起訴状などによりますと、福田元代表は、去年2月、中国産のわかめを徳島県特産の「鳴門産わかめ」と偽装する目的で、中国産のわかめおよそ15キロの入った段ボール箱1箱に、「鳴門産」と記されたシールを貼るなどして都内の卸売業者に販売したとして、不正競争防止法違反や食品表示法違反の罪に問われています。

警察は、県からの情報提供を受けて去年11月、事務所を捜索するなどして捜査を進め、ことし8月、元代表を書類送検していました。

検察は、元代表が起訴された内容を認めているかどうか明らかにしていませんが、警察によりますと、捜査段階の調べに対し「会社を立ち上げた平成18年ごろから偽装していた。鳴門産として売ったほうが利益が出るのでやった」と供述したということです。