アメゴをサーモンに育てる試験養殖 海陽町で海水に慣らす作業

川魚のアメゴを海水で養殖してサーモンに育てる県の試験養殖が2年目に入り、12日、海陽町でアメゴを海水に慣らす作業が始まりました。

アメゴの一部は海にくだりサーモンとして流通するサツキマスに成長するため、県はアメゴを海水で養殖し県産のサーモンとして出荷する試験養殖を去年から行っています。

2年目のシーズンが12日から始まり、養殖する予定の1万匹のうちおよそ1700匹が海陽町の施設に運ばれました。

施設は海で養殖する前に2週間以上かけて海水に慣らすためのもので、職員が海水を30パーセントの濃度に薄めた水槽に魚を移していました。

県によりますと去年、出荷した魚は小ぶりなものが多かったため、ことしはアメゴを大きく育ててから海水に移すほか、養殖の規模も拡大させて鳴門市のほかに海陽町の沖合でも行うということです。

県水産振興課の吉岡拓也主任主事は「ことしは養殖の規模を拡大し、去年より出荷するサイズを大きくすることを目標にしている。最終的には川と海の業者がともに商売として成り立つ取り組みにしていきたい」と話していました。