阿南市 若杉山遺跡で土器のかけらや石のきねが出土

阿南市にある国の史跡「若杉山遺跡」の発掘調査で、新たに土器のかけらや、石のきねなどが見つかり、報道関係者に公開されました。

若杉山遺跡は、およそ1800年前の弥生時代後期から死者を弔う儀式などに使う赤い顔料の原料「辰砂」が採掘されていたことがわかる全国唯一の遺跡で、国の史跡に指定されています。

阿南市は、遺跡の一般公開に向けて、12月から新たに発掘調査を行っていて、11日、調査の様子を報道関係者に公開しました。

現場は、これまでの調査の結果、採掘した「辰砂」を細かく砕く作業場とみられ、今回の調査では、新たに、何かに打ちつけたあとのある、長さおよそ15センチの石のきねとみられるものや、弥生時代のかめの一部とみられる土器の破片が複数、出土したということです。

市は、出土品の特定を進めるとともに、遺跡の一般公開に向けて、周辺の発掘調査も進めることにしています。

阿南市文化振興課の向井公紀文化財係長は、「過去の調査結果を現在の知見から再考し、史跡の整備に役立てたい。非常に貴重な遺跡のため、安心して見学できるよう整備を進めていきたい」と話していました。