佐那河内村 不適切保育問題で村長ら減給の条例案を議会に提出

村の公立の保育所で虐待や不適切な保育が繰り返されていたとされる問題を受けて、佐那河内村の岩城福治村長は、みずからの給与を3か月、減額する条例案を村議会に提出しました。

佐那河内村は村が運営する保育所について、保育士5人が園児の背中をたたいたり吐き出した食べ物を無理やり食べさせたりする虐待や不適切な保育などが、あわせて30件あったとする調査結果を受けて、11月30日、主任保育士と保育所長を停職の懲戒処分にしました。

この問題について、岩城村長は、6日に開会した村議会で、「役場と保育所が責任を十分、果たせていなかったと認識している。対象となった児童と保護者に心から謝罪するとともに村民に多大な心配をかけたことをおわびします」と陳謝しました。

そのうえで、来年1月から3か月、みずからの給与を20%、副村長の給与を10%減らす条例案を提出しました。

議会のあと岩城村長は「非常に重く受け止めている。保護者が安心して子どもを保育所に預けられるよう体制を整えていきたい」と述べました。

条例案は、12月15日の本会議で採決される見通しです。