大学で労働問題について理解を深める講座 県労働委員会

過労死やパワーハラスメントなどの労働問題について学生に理解を深めてもらおうと、県の労働委員会が徳島市内の大学で講座を開きました。

県の労働委員会はアルバイトや就職をする前に過労死やパワハラなどといった労働問題について理解を深めてもらおうと9年前から県内の大学や高校などで講座を開いています。

5日は徳島市にある徳島文理大学で講座が開かれ、短期大学部の学生14人が集まりました。

この中で、講師役を務めた労働問題に詳しい弁護士が残業や休日に働く時間が長くなると、健康を損なうリスクが徐々に高まることから、過労死を身近な問題として捉えて理解を深めてほしいと呼びかけました。

また、業務上の指導であっても人格を否定する発言や攻撃的な態度はパワハラにあたるとして、相談窓口の1つとして労働委員会を紹介していました。

講座を聞いた女子学生は「困った時に相談できることを知り、心強く思いました。労働に関して基本的なことを学べたので周りに困っている人がいたら助けたい」と話していました。

また、別の女子学生は「社会人としてのマナーなどを学ぶことができたので、今後、役立てたい」と話していました。