子どもの「脊柱側湾症」発見へ 県が検診機器購入補助費予算化

子どもたちの背骨がゆがむ「脊柱側湾症」という病気の早期発見につなげようと、徳島県は、学校での検診に必要な機材などの購入を補助して検診態勢の整備を図ることにしています。

「脊柱側湾症」は、成長とともに背骨がゆがむ病気で県などによりますと、思春期に発症することが多く、女性は100人中、2人から3人が発症するとされますが、県内の学校の検診は、医師が見たり触ったりする「視触診」で行われています。

このため県は、早期発見と治療につなげようと、学校での検診の際に、背中を撮影すれば背骨のゆがみを正確に測定できる機器などの購入を補助する方針を決め、そのための費用610万円を盛り込んだ補正予算案を、県議会の11月定例会に提出しました。

県は、補助の対象を明らかにしていませんが、これまで検診の実績があり、今後も県内各地の検診が可能な団体に補助するとしています。

県が「脊柱側湾症」の検診機器の購入を補助するのは、今回が初めてで、県は、検診態勢の整備を図ることで、早期発見と早期治療につなげたいとしています。