発達障害への理解を深める講演会 子ども褒め自信つける機会を

発達障害への理解を深めてもらおうと、専門の医師が2日、徳島市で講演会を開き、子どもたちのできることを褒め、自信をつける機会を増やすようにすることが大切だとアドバイスしました。

講演会には、教育や福祉の関係者など100人余りが参加し、発達障害に詳しい「兵庫県中央こども家庭センター」の児童精神科医、木下直俊さんが講演しました。

木下医師は、発達障害の子どもは人とのコミュニケーションが苦手だったり、こだわりが強かったりするとして、苦手なことを親が押しつけると、子どもはますます嫌がって悪循環になると指摘しました。

その上で木下医師は「いつも子どもに『今のあなたがすばらしい』と伝える努力をすることが必要だ」と述べ、子どもたちのできることを褒め、達成しやすい目標を立てて、自信をつける機会を増やすようにすることが大切だとアドバイスしました。

講演を聴いた50代の女性は「そのままのあなたでいいんだよというメッセージを伝えることは自分も励まされるし、成長させてくれると改めて思った」と話していました。