闇バイトでスマホ不正譲渡か 徳島市の女子専門学生が書類送検

SNSの闇バイトに応募し、スマートフォン4台を契約して1台、数万円の報酬で、不正に譲り渡したとして、徳島市の19歳の女子専門学生が書類送検されたことが、捜査関係者への取材でわかりました。

書類送検されたのは、徳島市に住む19歳の女子専門学生です。

捜査関係者によりますと、女子学生は去年7月、SNSのインスタグラムで「携帯電話を新規契約すれば報酬がもらえる」という内容の闇バイトの投稿に応募し、スマートフォン4台を契約して不正に譲り渡したとして携帯電話不正利用防止法違反の疑いがもたれています。

女子学生は指示役から指定された方法で契約したスマートフォンを送り、報酬として1台につき、数万円を受け取っていたということです。

しかし、その後、通話料金など高額な請求が届き、指示役とも連絡が取れなくなったことからみずから警察に相談したということです。

ことし10月、女子学生にスマートフォンを契約させ、不正に譲り受けたとして愛知県に住む韓国籍の会社員が逮捕され、その後、起訴されていました。

会社員は、闇バイトを通じて他人名義のスマートフォンをほかにも複数、譲り受けていたということで、警察は、一部は特殊詐欺などの犯罪グループに渡った疑いがあるとみて実態の解明を進めています。


【“闇バイト”県警が若者に注意呼びかけ強化】
「闇バイト」をめぐっては、10代と20代の若者を中心に特殊詐欺などの犯罪に関わってしまうケースが相次いでいます。
警察当局は、こうした「闇バイト」などを実行犯に、SNSなどで緩やかに結びつき、離合集散しながら特殊詐欺や強盗を繰り返す集団を『匿名・流動型犯罪グループ』と新たに位置づけ、捜査体制を強化しています。

そのうえで全国の警察に首謀者や指示役の検挙につなげるよう指示しています。

また、徳島県警では、大学や高校などに警察官を派遣し、闇バイトに絶対に関わらないよう講義や授業を行ったり、県警のSNSの公式アカウントで注意を呼びかける動画を投稿したりするなどして、若者への発信を強化しています。