“保育士2人が今後も働けるように” 一部保護者ら村に要望書

佐那河内村の保育所で虐待や不適切な保育が繰り返されていたとする村の調査結果について、一部の保護者らが、調査対象の保育士のうち4人がほとんどの行為を否定しているとして、このうち現在も勤務する保育士2人が今後も継続して働けるよう村に要望書を提出しました。

村が運営する保育所について、今月1日、佐那河内村はおととしからことしにかけて、保育士5人が園児の背中をたたいたり吐き出した物を無理やり食べさせたりする虐待のほか、不適切な保育などが30件あったとする調査結果を公表しました。

村は今月12日までに保育士の処分を決める予定でしたが、一部の保護者から「調査が正しいか疑わしい」とする声が上がり、いったん処分を延期しました。

これについて一部の保護者と元保護者らが、調査対象の保育士のうち4人が、ほとんどの行為を否定しているとして、このうち現在も勤務する2人が今後も継続して働けるよう求める署名を集め、24日午後、村長に要望書を提出しました。

署名集めを行ったグループによりますと、保育所を利用する36世帯のうち28世帯と、元保護者、それに住民など255人分の署名が集まったとしています。

署名を代表して提出した元保護者は「255人分の署名は重く、“虐待の村”というイメージが付いてしまったが、ゼロから再出発するしかないと思っている」と話していました。

また、岩城村長は、「要望書を重く受け止め、十分に検討していく」と述べました。