県立ホール 立地場所そのもの見直しへ 計画案固める

徳島県は、徳島市役所の東側の土地に整備する予定だった県立ホールについて、立地場所そのものを見直し、大ホールを藍場浜公園の一角に整備し、小ホールは隣接する「あわぎんホール」を活用するという計画案を固めたことが分かりました。

県立ホールをめぐっては、飯泉前知事のもと、徳島市役所の東側の土地に216億円をかけて作る計画でしたが、後藤田知事は、現在の計画を見直して大ホールを縮小した上で、小ホールは徳島市が建設すべきだとする考えを示していました。

関係者によりますと、現在の建設予定地は、警察署や裁判所などの公的機関の近くにあり、中心市街地のにぎわいの創出にはつながりにくいとして立地場所そのものを見直す計画案を固めたことが分かりました。

具体的には、大ホールは、徳島駅の南西方面にある藍場浜公園のうち「あわぎんホール」と隣接する一角に新たに整備し、小ホールは、「あわぎんホール」を活用するとしています。

徳島市役所の東側の土地については、JR四国の車両基地として整備する計画です。

さらに、音楽やスポーツを観賞できる新たなアリーナについて、県は、徳島駅北側の徳島市立体育館と県立中央武道館がある土地を候補地の1つとする方針を固め、今後、徳島市と協議を進めていくことが分かりました。

後藤田知事は、こうした中心市街地のまちづくりの計画案について、11月末に開会する県議会で正式に表明する方針です。