タクシー運転手不足解消へ 有識者交えた初めての勉強会

タクシーのドライバー不足が深刻化するなか、徳島県はタクシー会社や有識者を交えて初めての勉強会を開き、課題の解決に向けた議論を始めました。

徳島市内のホテルで開かれた勉強会には県内のタクシー会社や四国運輸局の担当者、それに有識者らおよそ20人が参加しました。

はじめに県の担当者が、県内ではコロナ禍以降、タクシー事業者が6つ減ったほか、ドライバーは、法人がおよそ1割、個人がおよそ4割減少したことを報告しました。

また、バスやタクシーを運転するための2種免許を持っている人は高齢化などにより、同じくコロナ禍以降、およそ1000人減っていて、運転手の確保がいっそう難しくなる現状も説明されました。

一方、参加者からは2種免許を取得しやくするため費用の補助を求める意見が出ました。

また、政府が導入を検討している、一般のドライバーが自家用車などを使って有料で人を運ぶ「ライドシェア」については、「タクシー会社と人材の取り合いになり、ドライバー不足の根本的な解決につがらないのではないか」という懸念の声も上がっていました。

県タクシー協会の藤田雅子会長は「有意義な勉強会になった新型コロナの影響からどう立ち直っていくか課題で今後も議論を深めたい」と話していました。

この勉強会はこのあと年度内に2回開かれ、課題の解決に向けた来年度以降の取り組みが議論される予定です。