ことしの「秋の褒章」 県内からは3人が受章することに

ことしの「秋の褒章」の受章者が発表され、県内からは3人が受章することになりました。

このうちボランティア活動で功績のあった人に贈られる「緑綬褒章」には長年、ボランティア活動に携わってきた三好市の耕地弘さん(93)が選ばれました。

また、公共の仕事で功績があった人などに贈られる「藍綬褒章」には
▽全日本指定自動車教習所協会連合会で副会長を務めた徳島市の阿部榮次さん(78)と
▽徳島市の保護司の谷博吉さん(76)の2人が選ばれました。

緑綬褒章を受章する耕地弘さんは、29年前の平成6年から統合失調症など精神障害のある人の支援に取り組んできました。

平成12年には精神障害のある人の自立や社会復帰の支援、それに偏見や差別をなくすための啓発活動に取り組もうと、ボランティア団体「ハートみよし」を設立し会長を務めました。

交流活動や作業所の手伝い、それに講演会の講師などを務め平成22年からは自殺対策にも取り組みうつ病の患者との接し方を伝える紙芝居を制作して上演するなど地域に貢献してきました。

耕地さんは「身に余る光栄です。私1人ではなく、関係機関の指導と支援それに会員の協力があったから受章することができた。体が続くかぎり、地域のために尽くしたい」と話していました。