佐那河内村 保育所で虐待や不適切保育 おととし以降30件

佐那河内村の保育所で、保育士が園児の体をたたいたり、吐き出した食べ物を無理やり食べさせたりするなど、「虐待」や「不適切な保育にあたる行為」がおととし以降、あわせて30件あったことがわかりました。

佐那河内保育所では、おととし、保育士2人が園児にこぼれた牛乳を飲ませるなどしたことがわかり、村は、10月まで、弁護士や学識経験者に依頼して、職員や保護者から話を聞くなど、詳しい調査を行って、1日夜、結果を公表しました。

それによりますと、おととしからことしにかけて、保育士が園児の背中や尻をたたいたり、吐き出した食べ物を無理やり食べさせたりするなど、「虐待」にあたる行為が15件あったとしています。

また、園児の前で発達の状態をからかうなど、「虐待以外の有害な影響を与える行為」が3件、食事の量を減らしたり、絵本を読んで欲しいという園児に「うるさい」と発言したりするなど、「不適切な保育」が12件、あったということです。

これらに関係した保育士は5人で「虐待」や「不適切な保育」などは、あわせて30件にのぼっています。
村は、昨夜、保護者説明会を開いて謝罪し、保育士の処分や刑事告発の検討を進めることにしています。

会見した岩城福治村長は「極めて深刻なもので大変重く受け止めており、園児と保護者の皆様に心からおわびします。重大さを心に刻み、心のケアと信頼回復に努めます」と述べました。