県立学校配付タブレット端末故障相次ぐ 補正予算案で費用調達

県立学校に配布されたタブレット端末に故障が相次いでいる問題で後藤田知事は30日、臨時の会見を開き、タブレットの調達に向けた費用を来月の議会に提案する補正予算案に盛り込むなど迅速に対応していく考えを示しました。

県が県立学校に1人1台を想定して配布した中国製のタブレット端末をめぐってはことし夏以降、故障が相次いで見つかり全体の2割にあたるおよそ3500台が不足しています。

この問題について後藤田知事は30日、臨時の会見を開き「子どもたちの教育機会が損なわれることがないようにする必要がある」と述べたうえで、タブレットの調達に向けた費用を来月の県議会に提案する補正予算案に盛り込むなど迅速に対応していく考えを示しました。

さらに後藤田知事は「当時の入札では1社しか関わっていないなど不可解な点が多い」と述べた上で、調達にどのような問題があったのか検証していく考えを示しました。

また、おととし5月に徳島市の城ノ内中等教育学校でタブレット端末が膨張して黒く変色していたことを初めて明らかにしました。

【膨張したタブレット端末も】
また、おととし5月に徳島市の城ノ内中等教育学校でタブレット端末が膨張して黒く変色していたことを初めて明らかにしました。

県教育委員会によりますと生徒が保管庫の中でタブレットの異常を見つけ、連絡を受けた教員が確認したところ、発火はしておらず、熱も帯びていなかったということです。

業者が点検したところバッテリーに傷がついていてタブレットを生産した時点で傷がついていたとみられるということです。

消費者に関わる事故が発生した場合、消費者庁へ通知する義務がありますが、当時、県教育委員会は報告義務の認識がなく報告していなかったということです