耐震基準を満たしていない阿波吉野川警察署 庁舎建て替えへ

老朽化が進み、県の防災拠点で唯一、耐震基準を満たしていない吉野川市にある阿波吉野川警察署について、徳島県警察本部は新しい庁舎を現地に建て替える方針を決めました。

吉野川市と阿波市を管轄する阿波吉野川警察署の庁舎は昭和41年に建設されてから57年が経過していて、庁舎内が手狭なうえ建物の老朽化が進んでいます。

また、県が所有する災害時に防災拠点となる146の施設のうち、唯一、耐震基準を満たしておらず改修の必要が指摘されてきました。

このため徳島県警察本部は警察署の移転や改築について検討を進めてきましたが、現地に新しい庁舎を建て替える方針を決めました。

県民の利便性や今ある地域の交番や駐在所との連携などを考慮して現地での建て替えを決めたということで、新しい庁舎の規模や完成の時期は未定だとしています。

徳島県警は「県央部の治安や防災対策の中核施設の役割を担う新庁舎の整備に向けて取り組みを進める」としています