スティッフパーソン症候群の約7割女性 国内初の調査結果発表

痛みを伴いながら筋肉の硬直などの症状が出るまれな病気「スティッフパーソン症候群」について徳島大学などの研究グループは、100万人に2人がかかる病気で患者のおよそ75%が女性とする国内初の調査の結果を発表しました。

研究グループは治療方法の確立や国指定の難病への登録を目指すことにしています。

「スティッフパーソン症候群」は、痛みを伴いながら筋肉が硬直したり、不規則にけいれんしたりする進行性のまれな病気で、去年、映画「タイタニック」の主題歌で知られる歌手のセリーヌ・ディオンさんがこの病気にかかり、闘病生活を送っていることを自身のSNSで明らかにしました。

これまで具体的な患者の数や治療法はわかっていませんでしたが、徳島大学や千葉大学などでつくる研究グループは全国の医療機関を対象に国内で初めて調査を行い、24日に結果を発表しました。

それによりますと病気にかかる率は人口100万人あたり2人で、国内で2017年までの2年間に257人が、り患したと推定されるとしています。

また、このうち詳しく調査できた55例について発症年齢の平均は51歳、およそ75%が女性だったということです。

研究グループは検査体制の整備や治療方法の確立を目指すとともに今年度中に「スティッフパーソン症候群」を国指定の難病に登録するよう申請を行うことにしています。